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春(3月・4月・5月)の釣り 堤防からの釣れる魚

春(3月・4月・5月)の釣り 堤防からの釣れる魚

春の訪れとともに、海の世界も新しい季節を迎えます。3月から5月にかけての堤防釣りは、多くの魚が産卵期を迎えて浅場に接岸するため、一年で最も釣果への期待が高まる季節です。冬の寒さが和らぎ、心地よい春風が吹く中での釣りは、心身ともにリフレッシュできる最高のアウトドア体験となります。堤防釣りは足場が安定しており、初心者からファミリーまで気軽に楽しめる釣り場として多くの人に親しまれています。この記事では、春の堤防で狙うべき代表的な魚種と、それぞれの効果的な釣り方について、実践的な視点から詳しく解説していきます。

春の堤防釣りで狙える代表的なターゲット

メバル - 春を告げる夜の狩人

メバルは「春告魚(はるつげうお)」という美しい別名を持つ、春を代表する魚です。年間を通じて釣れる魚種ですが、2月から6月にかけて産卵のために浅場へと寄ってくるため、この時期は爆釣のチャンスが訪れます。体長は15センチから25センチ程度が中心ですが、良型は30センチを超えることもあり、その引きと食味の良さで多くの釣り人を魅了しています。

メバルは典型的な夜行性の魚で、その大きな目は暗闇でも餌を捕らえることができるように進化しています。そのため、日中の釣果はあまり期待できず、夕方から夜にかけて、または深夜から早朝にかけての釣行が最も効果的です。堤防の際や消波ブロックの隙間、海藻が生い茂るエリアなど、身を隠せる場所を好んで生息しています。

メバル釣りでは、ライトゲームと呼ばれる繊細なルアーフィッシングが人気です。2インチから3インチ程度の小型ワームをジグヘッドにセットし、ゆっくりとしたリトリーブで誘います。春のメバルは小魚やエビ類を活発に捕食しているため、それらを模したワームの動きに反応しやすくなっています。カラーは、クリア系やグロー系が効果的で、その日の状況に応じて使い分けることが釣果向上のコツです。

餌釣りでメバルを狙う場合は、電気ウキを使った夜釣りがおすすめです。シラサエビやアオイソメを餌に使用し、海面から2メートルから5メートル程度のタナを探ります。電気ウキの光がゆらゆらと揺れる様子を見ながら、アタリを待つ時間は、春の夜釣りならではの風情を感じさせてくれます。

チヌ(クロダイ)- 春の乗っ込みシーズン

チヌ(クロダイ)は、銀色がかった黒い体と力強い引きで、多くの釣り人を魅了する人気ターゲットです。特に4月から5月にかけては「乗っ込み期」と呼ばれる産卵期に入り、普段は深場にいる大型個体も浅場に集まってきます。この時期のチヌは荒食いの傾向があり、初心者でも大物を狙える絶好のチャンスとなります。

チヌは非常に賢い魚として知られており、釣り方も多様です。ウキフカセ釣りでは、刺し餌と撒き餌を同調させることが最も重要なポイントとなります。オキアミを主体とした撒き餌でチヌを寄せ、その中に刺し餌を自然に流し込むことで、警戒心の強いチヌを騙すことができます。春のチヌは堤防周りや岸際の海藻が豊富な場所、杭の周りなどを好んで回遊します。

チヌ釣りって難しそうだけど、初心者でも釣れるの?

春の乗っ込み期なら活性が高いから、初心者でもチャンスがあるよ!まずはダンゴ釣りから始めてみるのがおすすめだよ。

ダンゴ釣りは、練り餌を団子状にして針と一緒に投入する釣法で、初心者でも比較的取り組みやすい方法です。団子が海底で崩れることでチヌを寄せ、その中に隠された針を食わせる仕組みです。餌にはカニやイソメなどの生き餌が有効で、特にカニはチヌの大好物として知られています。また、近年人気が高まっているチニングと呼ばれるルアーフィッシングでも、春のチヌを効率的に狙うことができます。

おすすめアイテム:ヤマシタ エギ王K 3.5号

春イカの定番エギ。アオリイカだけでなくコウイカにも効果抜群。カラーバリエーション豊富。

アオリイカ - 大型個体が狙える春イカシーズン

アオリイカは、その独特な釣り方と大きなサイズで、エギングファンを魅了し続けているターゲットです。産卵期を迎える春から初夏にかけては、冬を越した大型の親イカが浅場の藻場へと寄ってきます。秋の新子イカとは異なり、春のアオリイカは1キロから2キロを超える大型個体が中心となるため、その引きの強さは格別です。

春のアオリイカは、産卵のために海藻が豊富な浅場を目指します。堤防からの釣りでは、藻場の周辺や常夜灯下が好ポイントとなります。昼間でも釣れますが、夕マズメから夜にかけての時間帯が最も活性が高く、釣果が期待できます。エギは3.5号から4号の大型サイズを使用し、ゆっくりとしたアクションで誘うことが重要です。

エギングの基本は、エギをキャストした後、海底まで沈めてからシャクリ上げるという動作の繰り返しです。春のアオリイカは秋ほど激しいアクションを好まないため、ゆったりとしたテンポでエギを動かすことを心がけましょう。風や潮の流れに合わせて、複数のカラーや重さのエギを準備しておくと、状況に応じた対応が可能になります。

春のアオリイカ攻略テクニック

  • 藻場の周辺を重点的に狙う。産卵場所となる海藻が多いエリアが最有望
  • エギのフォール時間を長めに取り、アオリイカが抱きつくまで待つ
  • 大型個体は警戒心が強いため、細めのラインを使用する
  • 夕マズメの時間帯は特に活性が高い。日没1時間前から準備を

スズキ(シーバス)- 春の大物ルアーゲーム

スズキ(シーバス)は、ルアーフィッシングで絶大な人気を誇る魚です。出世魚としても知られ、関東では「セイゴ」「フッコ」「スズキ」、関西では「セイゴ」「ハネ」「スズキ」と成長段階によって呼び名が変わります。4月から11月にかけて浅場に生息しており、春は冬を越して体力を回復したスズキが活発に餌を追う季節となります。

スズキは主に夜行性の魚で、堤防からの釣りでは夜釣りがメインとなります。港湾部や河川の合流点付近、常夜灯周辺などがスズキの好ポイントです。明暗の境目を重点的に攻めることで、ヒット率を高めることができます。ルアーはミノーやシンキングペンシル、バイブレーションなど、その日のベイトフィッシュに合わせて選択します。

春先のスズキは、バチ抜けと呼ばれるゴカイ類の産卵行動に合わせて接岸してきます。この時期は、細長いワームやシンキングペンシルを使った表層攻めが効果的です。スローなリトリーブで水面直下を引いてくることで、バチを捕食するスズキにアピールできます。60センチを超える大型個体との駆け引きは、春の夜釣りならではのスリリングな体験となります。

ファミリーフィッシングにおすすめのターゲット

アジ - 春から美味しさが増す回遊魚

アジは一年中釣れる魚ですが、春から初夏にかけては脂がのり、最も美味しい時期を迎えます。群れで回遊する習性があるため、一度群れに当たれば連続ヒットが期待でき、ファミリーフィッシングに最適なターゲットです。サビキ釣りというシンプルな釣法で狙えるため、釣り初心者や子どもでも十分に楽しむことができます。

春のアジは堤防周りを活発に回遊し、特に朝マズメと夕マズメの時間帯に活性が高まります。アミコマセをカゴに詰めて海中に沈め、その周りに集まってきたアジを針に掛ける仕組みです。タナ(水深)の調整が釣果を左右するため、海底から数メートル上を中心に、こまめにタナを変えながら探ることが重要です。

カサゴ(ガシラ)- 根魚の代表格

カサゴは一年中釣れる根魚の代表格で、堤防の消波ブロックや岩場の隙間に潜んでいます。体長は15センチから25センチ程度が中心で、赤褐色の体に特徴的な模様を持っています。穴釣りと呼ばれる釣法で狙うのが一般的で、テトラポッドの隙間に仕掛けを落とし込んで探ります。

カサゴは非常に貪欲な魚で、餌に対する反応が良いため、初心者でも釣りやすいターゲットです。アオイソメやオキアミを餌に使用し、底付近を丁寧に探ります。一度場所を見つければ、複数のカサゴが潜んでいることも多く、効率的に釣果を伸ばすことができます。煮付けや唐揚げにすると非常に美味しく、家族で楽しむ食卓を彩ってくれます。

その他の春に狙える魚種

春の堤防釣りでは、他にも様々な魚種が狙えます。コウイカ(シリヤケイカ)はアオリイカと同様にエギングで狙えますが、アオリイカよりも動きが鈍く、底を這うようにエギを操作することで釣果を上げることができます。また、イワシやサバといった青物も春から初夏にかけて群れで接岸することが多く、サビキ釣りで一度に大量に釣れる爽快感を味わえます。

春の釣りを成功させるための重要ポイント

  • 朝晩の気温差が大きいため、脱ぎ着しやすい服装を準備する
  • 産卵期の魚は栄養豊富。リリースする場合は丁寧に扱う
  • 春一番など強風の日は釣行を避ける。安全第一で判断を
  • 潮見表で大潮や中潮の日を選ぶと、魚の活性が高い
  • 日焼け止めを忘れずに。春の紫外線は意外と強い

春の堤防釣りを快適に楽しむための準備

季節の変わり目に適した装備選び

春は朝晩の冷え込みがまだ残る一方で、日中は暖かくなる日も多い季節です。気温差が大きいため、重ね着できる服装を心がけましょう。フリースやウインドブレーカーなど、脱ぎ着しやすいアイテムを準備することで、一日を通して快適に釣りを楽しむことができます。特に早朝や夜釣りでは、冬並みの防寒対策が必要な日もあります。

足元の装備も重要です。堤防は雨や波しぶきで濡れていることが多く、滑りやすい環境です。滑り止めのついた釣り用のシューズや防水ブーツを着用し、安全な釣行を心がけましょう。また、ライフジャケットの着用は必須です。春は風が強い日も多いため、万が一の転落に備えることが大切です。

釣り場でのマナーと環境保全

春は釣りシーズンの始まりということもあり、多くの釣り人が堤防に集まります。他の釣り人との距離を適切に保ち、お互いに配慮し合うことが重要です。特にファミリーで釣りを楽しむ人も多い季節ですので、子どもたちが安心して楽しめる環境を維持することが大切です。

環境保全への意識も忘れてはいけません。使用した釣り糸や仕掛け、餌の残りは必ず持ち帰り、ゴミの放置は厳禁です。春は多くの魚が産卵期を迎える大切な季節です。資源を守るためにも、小型の魚はリリースするなど、節度ある釣りを心がけましょう。自然への感謝の気持ちを持ちながら、次世代にも豊かな海を残していく意識が求められます。

天候と潮汐の確認

春は天候が変わりやすい季節です。特に春一番や春の嵐など、急な強風に見舞われることがあります。釣行前には必ず天気予報を確認し、風速が5メートルを超える予報の日は釣行を見合わせることも検討しましょう。また、潮の満ち引きも釣果に大きく影響します。潮見表で大潮や中潮の日を選ぶと、魚の活性が高まり、釣果が期待できます。

特に春の大潮は、多くの魚が産卵行動を活発化させる時期と重なるため、絶好の釣り日和となることが多いです。潮が動き始める時間帯や、満潮・干潮の前後は魚の食いが立つゴールデンタイムとなります。事前に潮見表をチェックし、最適な時間帯に釣り場へ足を運ぶことで、効率的に釣果を伸ばすことができます。

まとめ:春の堤防釣りで新しいシーズンを楽しもう

春の堤防釣りは、冬の寒さから解放され、新しい釣りシーズンの幕開けを告げる特別な時期です。メバルやチヌ、アオリイカ、スズキといった人気ターゲットが産卵のために浅場へと接岸し、釣り人にとって絶好のチャンスが訪れます。心地よい春風を感じながら、桜が咲く季節に海辺で過ごす時間は、日常の喧騒を忘れさせてくれる贅沢なひとときです。

春の釣りの魅力は、ターゲットの豊富さだけではありません。自然が目覚める季節の変化を肌で感じながら、海と向き合う時間そのものが、心身のリフレッシュにつながります。釣った魚を新鮮なうちに料理して、家族や友人と囲む食卓も、春の釣りならではの楽しみです。旬を迎えた魚の味わいは格別で、釣りの喜びと食の喜びを同時に味わうことができます。

この記事で紹介した魚種や釣り方、装備の準備や安全対策を参考に、ぜひ春の堤防釣りに挑戦してください。初心者の方は、アジやカサゴといった釣りやすい魚種から始めてみましょう。経験を積んだら、チヌやスズキ、アオリイカといったテクニカルな釣りや大物狙いにチャレンジするのも良いでしょう。春の堤防で、素晴らしい釣りの思い出を作ってください。

まとめ

  • メバル、チヌ、アオリイカなど産卵期の魚が浅場に集まる絶好のシーズン
  • 朝晩の気温差に対応できる重ね着スタイルで快適な釣行を
  • 大潮や中潮の日を選び、潮が動く時間帯を狙うと釣果アップ
  • ライフジャケット着用と滑り止め靴で安全対策を万全に
  • 釣り場のマナーを守り、小型魚はリリースして資源保護に協力