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コード進行で差をつけろ!DTMで使える定番コード10選【初心者〜中級者向け】

コード進行で差をつけろ!DTMで使える定番コード10選【初心者〜中級者向け】

DTM(デスクトップ・ミュージック)で作曲を始めると、多くの人が最初に直面する壁が「コード進行」です。メロディが浮かばない、ループが単調に感じる、サビで盛り上がらない…。その背景には、コード進行の引き出しが少ないという問題があります。この記事では、初心者でもすぐに使えて、プロの楽曲にも頻出する“定番コード進行”10種類を紹介します。さらに応用テクニックや練習のコツまで盛り込みました。この記事を読み終えるころには、あなたの曲作りの幅がぐっと広がっているはずです。

コード進行とは?基礎の基礎

コード進行(Chord Progression)とは、コード(和音)をどんな順番で配置するかを示す「曲の設計図」です。もしメロディが“線”だとすれば、コード進行はその線を支える“土台”や“骨組み”の役割を果たします。

同じメロディでも、背景に流れるコード進行が変わるだけで、曲全体の印象は劇的に変わります。特にDTMでは「ドラム+ベース+コード」だけでループが成立するため、コード進行を制することが曲作りの第一歩となるのです。

コード進行って、どんなのでも適当に並べればいいの?

適当に並べるより、まずは“よく使われる定番パターン”を押さえることが大事。基礎を覚えればアレンジは自由自在になるよ!

DTMでよく使われるコード進行10選

ここからは実際に、J-POPからジャズ、映画音楽まで幅広く使われる定番のコード進行を10種類紹介します。コードの響きをDAWで試しながら読み進めると理解が深まります。

①【王道進行】Ⅰ–Ⅴ–Ⅵm–Ⅳ(C–G–Am–F)

明るく親しみやすい雰囲気を持ち、日本のJ-POPやアニメソングに非常に多く使われています。イントロやサビをループさせるだけで完成度が高く、初心者が最初に習得するのに最適です。

②【カノン進行】Ⅵm–Ⅳ–Ⅰ–Ⅴ(Am–F–C–G)

感動的で切ない空気を作れる定番の進行。パッヘルベルの「カノン」に由来し、バラードに多用されます。テンポを落としてストリングスと合わせると、グッと心を打つ仕上がりになります。

③【スリーコード】Ⅰ–Ⅳ–Ⅴ(C–F–G)

ギター3つのコードで演奏できる、ブルースやフォークの基本。シンプルですが力強さがあり、DTMではリズムを加えるだけで生き生きとしたループに展開できます。

④【ドラマチック進行】Ⅳ–Ⅴ–Ⅲm–Ⅵm(F–G–Em–Am)

映画音楽やドラマのクライマックスで多用されます。EmからAmへの流れに「緊張と解放」があり、サビ前の盛り上がりに非常に効果的です。

⑤【懐かし進行】Ⅰ–Ⅲm–Ⅳ–Ⅴ(C–Em–F–G)

昭和歌謡や80年代シティポップで頻出する“ノスタルジー進行”。近年のレトロブームで再評価されており、シンセベースやエレピを組み合わせると当時の雰囲気を再現できます。

⑥【ジャズ進行】Ⅱm7–Ⅴ7–Ⅰ(Dm7–G7–Cmaj7)

ジャズやボサノバに欠かせない「ツーファイブワン」。DTMではテンションコード(9th, 11th, 13th)を重ねると一気にオシャレさが増します。

⑦【ロック進行】Ⅰ–Ⅴ–Ⅳ–Ⅴ(C–G–F–G)

ギターリフとの相性が抜群で、ストレートな勢いが特徴。特にサビに向けて盛り上げたいときに強力な武器となります。

⑧【スタンダード進行】Ⅰ–Ⅵm–Ⅱm–Ⅴ(C–Am–Dm–G)

ジャズから昭和歌謡、現代のポップスまで幅広く活躍。構造はシンプルですが、テンポやアレンジ次第で多彩な表情を見せます。

⑨【エモーショナル進行】Ⅰ–Ⅴ–Ⅵm–Ⅲm(C–G–Am–Em)

少し珍しい組み合わせですが、Emの切なさがエモーショナルさを引き立てます。特にEDMなどのジャンルでも使いやすい進行です。

⑩【逆カノン進行】Ⅵm–Ⅰ–Ⅴ–Ⅳ(Am–C–G–F)

カノン進行のアレンジ版で、最初が短調から始まるため、切なさと希望が交差する印象を与えます。シネマティックなBGMにもピッタリです。

応用編:コード進行を差別化する3つのテクニック

1. テンションコードを加える

応用のヒント

コードに7thや9thなどのテンションを加えると、響きに奥行きやジャズっぽさが出ます。DTMならオートコード機能を使うだけで簡単に挿入可能です。

2. 転調を取り入れる

サビで1音上げるなど、途中でキーを変えると曲にドラマティックな変化が生まれます。プロの楽曲では頻繁に使われるテクニックです。

3. リズムをずらす

同じコード進行でも、拍を前後させたりリズムを崩すだけで印象は大きく変わります。これはシンプルながら個性を出す上で非常に有効です。

DTMでコード進行を練習するコツ

定番の進行を覚えたら、実際に耳コピやアレンジを試すことが上達の近道です。好きな曲をDAWで再現し、コード進行を分解して理解する習慣をつけましょう。さらに、ベースラインと合わせて考えると曲全体のグルーヴ感が生まれます。

失敗しないための練習法

  • 耳コピを繰り返して進行パターンを体に染み込ませる
  • 8小節単位でループを作り、展開を加えて曲にする
  • ベースラインと一緒に考えることでリズム感が向上する

また、理論書やコード進行辞典を手元に置いておくと学習効率が上がります。特に初心者におすすめなのが以下の一冊です。

まとめ:コード進行を武器にしよう

コード進行はDTMにおける「曲の設計図」です。この記事で紹介した10種類の進行は、どれも王道でありながら応用の幅が広く、組み合わせ次第でオリジナリティあふれる楽曲を作ることができます。最初は真似して、その後にアレンジを加えていくことで、自分だけの音楽スタイルが確立されていきます。

まとめ

  • コード進行は初心者が最初に覚えるべき作曲の基礎
  • 定番パターンを押さえることで曲作りの引き出しが増える
  • 応用テクニックを加えればオリジナル性を出せる