iTunes で音楽を保存する時、フォーマットはどれを選ぶべきなのか。また、音声データの変換には注意が必要って知っていますか?
iTunesインポート設定
iTunes で音楽を保存する時、フォーマットはどれを選ぶのが正しいのでしょうか。また、音声データの変換には注意が必要です。
音声フォーマットの違い
フォーマットは大きく区別すると非可逆圧縮と可逆圧縮と非圧縮があります。
元の音源データを圧縮すれば、音質の劣化になるのは想像つくと思います。
劣化といっても、音の差は耳で聞いてもおそらくわからないと思います。
CDのようなデータをパソコンやHDDに取り込み保存するのに、1曲のデータ量の差はしれていますが、何千、何万曲となれば大きなデータ量になります。
それを圧縮したデータにすることで、データの容量を小さく出来ます。
普通に音楽を聴くためだけに、iTunesなどに保存するなら、初期設定のAACフォーマットでいいと思います。
DTMをする時のDAWソフトで扱うといった、音質の劣化に妥協を許さない場合には、WindowsユーザーはWAV、MacユーザーはAIFFで扱うのがいいと思います。
他にもフォーマットはありますが、よく使うのは以下でしょう。
AAC
iTunes初期設定。MP3の改良版として開発されました。iTunesでは最高320kbpsまでビットレートを上げられます。非可逆圧縮なのでCDデータを一部カットします。しかし、MP3よりカットの仕方が上手なので容量はMP3と同等に圧縮できて、かつ比較してAACの方が高音質になっているようです。
AIFF
WAVと同じく非圧縮フォーマットです。Windowsの非圧縮がWAVに対して、Mac標準の非圧縮フォーマットがこのAIFFです。容量が大きくなりますが、代わりにCDのデータをそのまま記録できます。WAVと比較して、iTunesによるタグ編集をサポートしています。ただし、Windowsで扱う場合はAIFFだと若干汎用性に劣ります。
Apple ロスレス
アップルの可逆圧縮フォーマット。非圧縮ファイル(WAVやAIFF)を音質の劣化なく元データと同一のデータを保持したままおよそ半分のサイズにする事ができる。
MP3
言わずと知れた非可逆圧縮フォーマット。音質的には劣化が発生していますが、高レートならばその差が分からないほど。汎用性はどの非可逆フォーマットより優れています。どんなソフトウェア・ハードウェアでも恐らく再生できるでしょう。圧縮率も非常に高く非常に使いやすいフォーマットです。
WAV
Windows標準の非圧縮フォーマット。CDから音楽データをそのまま取り込むため音質の劣化はありません。ただし、iTunesではWAVタグの表示・編集はサポートされていないので注意。
非圧縮は文字通り圧縮なし。
非可逆と可逆は、どちらも圧縮だが。非可逆は音質の劣化になるが、可逆は圧縮率は低いが、音質は元データのままで劣化にならない。
じゃあ、可逆圧縮が一番いいとこ取り?
Apple ロスレスは可逆圧縮だから、元のデータの音質のまま保存でき、尚且つ50%ほど圧縮できる。また、アーティスト名や楽曲名などのメタ情報を扱えるので、データの引っ越しの際スムーズ。
これが一番いいのでは?
と思いますが、Apple独自のため、他の再生機器やソフトで扱いにくいというデメリットがあります。
音声データの変換には注意が必要
iTunes を使って、曲のファイルを圧縮形式と非圧縮形式の間で相互に変換することができます。たとえば、非圧縮形式のファイルを、ディスク容量を節約するため、圧縮したファイル形式で iTunes に読み込む場合が想定されます。圧縮形式の例としては、MP3、Apple ロスレス・エンコーダなどがあります。非圧縮形式の例は、AIFF や WAV です。
以下の場合は、音質の低下はほとんど認められません。
非圧縮形式同士で変換する。
圧縮形式から非圧縮形式に変換する。
以下の場合は、音質の低下が認められることがあります。
圧縮形式同士で変換する。
非圧縮形式から圧縮形式に変換する。
音楽を別の形式に変換する場合は、元の音源から新しいエンコード形式を使って読み込み直す方法が一番確実です。