Premiere ProでYouTube用に書き出しするにはどの設定を選ぶべきなのか。また、書き出しの失敗例も紹介します。
Premiere Proとは
Premiere Pro は、Adobeの動画編集ソフトです。様々な用途やデバイスに合わせた形式での書き出しができますが、YouTube用に書き出しするにはどの設定を選ぶべきなのか。また、書き出しの失敗例も紹介します。
YouTube用動画書き出し方法
Premiere Pro は、直接書き出しするのと、Adobe Media Encoderでの書き出しとがあります。直接書き出しでは、Premiere Pro から新しいファイルが直接生成されます。Adobe Media Encoder の書き出しでは、Adobe Media Encoder にファイルが送信され、レンダリングされます。
プリセットはH264で行います。
その中の YouTube HD1080P 29.97 を選びます。
ビットレートは VBR,2パス を選びます。
次にビデオタブのレベルを4.2に変更し ターゲットレートなどは8を選びます。
これをエンコードすると HDサイズのMP4拡張子のファイルができます。
実際にエンコードを実行した時の失敗例
時間はカウントダウンで表示されるのですが、終了まであと7秒の状態から止まったままで、そこから進捗しない。
バグがフリーズかなんかで、止まったままの表示になっているのかと思っていました。
エクスプローラーでファイルを確認するとMP4ファイルは作成されていましたが、容量は0GBで空きになっていました。
MPEG-4ファイルとAACファイルも同時に作られていて、そこにはデータは既に入っていました。
プレミアプロ側でエンコードを停止させ、しばらくして、エクスプローラーで確認するとMP4ファイルには容量のあるファイルが作成されていました。
ムービーメーカーで再生してみると、普通に再生されました。
やはり最後止まってたのはフリーズで、実際にはエンコードは完了していたんだ。
そう思って、YouTubeに動画をアップロードし、最初から最後まで視聴すると、画面自体はキレイに動いてましたが、効果音のところがプチっと切れてたり、完全に消えてる箇所もありました。
YouTubeにアップロードする際に、完全にそのままアップできない、データは少しは劣化すると聞いていたので、YouTubeのアップロード側に問題があるのだと思っていました。
で、一応確認しようと、アップロードしたデータ、つまりエクスプローラにMP4で保存された動画を見て見ると、まるっきりYouTubeにアップしたものと同じように、音声が壊れてました。
元々ムービー自体が、音割れ(クリッピング)でもしていたのかなと、プレミアプロで再度その音声部分を再生して確認してみると、音割れはしていない。
そこで、気が付きました。
エンコードが失敗していたのだと。
もう1度エンコードをやり直しました。
そしたら、また残り7秒から進捗状況が止まっている。
でも今回は、待ってみよう。
そう思い、5分10分経ち、エクスプローラには先程と同様にMPEG-4とAACファイルにはデータがありMP4ファイルは0GB。
また失敗かと思って、15分経ったくらいに、やっとこさ、チャラーンとエンドコード終了の合図がなり終えることができました。
でMP4に容量のあるファイルができていて、MPEG-4とAACファイルは消えていました。
そして、再生してみると先程の音声部分も問題なく再生されていて、YouTubeにアップロードした動画も音声に問題なく再生されました。
MP4はコンテナで箱みたいなもの
そこにMPEG-4というムービーファイルとAACという音声ファイルを入れこみ、MP4の音声ありのムービーが作成されるのです。
あと7秒で止まっていたのは、MPEG-4とAACのファイルをMP4の箱に入れこみ合体させてる時だったのだと思います。
フリーズとかバグとかではなく、最後の合体させる段階の時に、強制的に停止させてしまったため、ファイルが壊れた状態で完成となってしまったのだと思います。
つまり、時間は止まってても、裏ではエンコードは進んでいるのです。
エンコードは時間がかかりますが、気長に待ちましょう。